No.012

Yuri Nakai中井由梨

環境デザイン

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デザイン科 環境デザイン専攻 中井由梨さんインタビュー

環境デザイン専攻4回生の中井由梨さんに普段の制作や課外活動などについてお話を伺いました。

普段の制作のテーマは?

ずっと興味があるのは、その場の空気を操作すること。自分の作るもので新しい空気感を作り出せるようなことができたらなと思っています。あんまりジャンルは決めてなくて…ロゴデザインもしていました。ビジュアルの作品でも、平面が持つ空気が自分のセンスにはまるものを探して制作しています。

専攻の授業はどのようなものですか?

建築やインテリア、実際に空間を作るとか、いろんな課題が出ます。期間は1ヶ月、もっと長めの時もある。図面や3D、日本庭園の見学の授業もあります。週に1回ゼミはあるけど基本は自由です。なので自主性が大事かもしれない…人数が少ないから色んなプロジェクトを院生の先輩や留学生と一緒にできるのは専攻の良いところだと思います。

建築学科って他の大学にもあるけど、環境デザインならではのことって?

建築科だったら建物の設計を深く学ぶけど、もう少し広く浅くという感じ。
最近ならファブリックの先生が外部から来て下さって、「布を使って新しいデザインを考える」課題をやりました。私は雨の特性からカーテンのデザインを考えました。ゼミでは文章を書く課題もあって、白い部屋について考えたことを書きました…それを書くときはけっこう必死で、言葉にするのが下手すぎて…でもスイッチ入ったら書けて、400字の課題やったのに1000字以上書いてしまいました(笑)
あと、やっぱり実物を作るっていうのは他の学校とは違うとこかなと思う。建築科は模型でアウトプットすることが多いから…それもかっこいいけど、空間を実物で学べるのは良いなと思います。

どんな風に制作を進めていますか?

設計の場合、スタディをします。模型で案を何個も作って、人間も置いて考えるっていうのをします。私は先に頭で考えちゃいがち。手を動かせって先生に言われます。実際に模型でみないと分からないって。

京芸に来た理由は?

元々は総合大学の建築学科を目指してたけど、科目の選択ミスで受けられなくなっちゃって…デッサンを勉強するつもりで1ヶ月画塾に行かせてもらいました…芸大っていう新しくできた道も面白いかもと思って受験して、今に至ります。だから入学した時、みんなの中ですごく悩みました。でも、そういうことがあって、新しい道ができたらそっち行こうかなって思うようになりました。

印象に残ってる課題は?

課題というより、自主的に色んなことをたくさんしました。先生のワークショップに参加したり、京大のサマーデザインスクールとか、海外の人との制作とか…とりあえずたくさんした!どれが思い入れがっていうと難しいな…

ワークショップはどんなものでしたか?

徳島県の島で、アート祭の作品を制作をしました。コンクリートと石、島にあるものだけでベンチを作りました。型枠に砂を詰めてコンクリート流して、型を外したら砂が島に戻ってベンチの座面ができるっていうもので…1週間島に滞在して制作して、1ヶ月後にまた脱型しに行きました。今も、毎年ちゃんと見にくるっていう約束で島の方々が残してくれているんです。

卒制はどのようなものですか?

自分の思い出のある敷地をもとに何か設計ができたらなって思ってて。昨日までそこに行ってたんだけど…親の影響で小さい頃から自然に触れる機会がたくさんあって、人と自然の関わり方みたいなものを提案したいなと思ってます。

崇仁での展示はどうですか?

寒いし冷たいけど優しいっていうあの小学校が持つ空気感が好きです。こじんまりしてるかんじとか…崇仁展示のおかげで移転についても考らえれたので良かったかなと思います。

卒業後は?

建築事務所に就職…というよりは修行という感じです(笑)
将来的に好きな人たちの空間に携われたら最高かな。あと、概念を変える空間を創っていくのが面白いなと思っています。

制作のお供は?

とりあえず外に出て何か見に行ったりします。行きたいところがあったら夜行バスとかでパッと行ってしまいます。それが気分転換というか、制作のヒントにもなるかな。
お気に入りアイテムは思ったことを書くノート。一言とかなんでもいいけど、書かないと頭から出てこないし、自分が安定します。

お話、ありがとうございました!